2025年2月12日水曜日

【日記46】冬の朝の手に〜アイーダ




12月20日、金田光世さんの歌集『遠浅の空』を読む。表紙カバーのない布張りの装丁が、冬の朝の手に温かい。1月に開催予定の塔の社員総会後に行われる歌集批評会で取り上げられる1冊。


好きな歌
遠浅の海は広がる生徒らがSと発音する教室に

老犬の目に朝方の空深く目礼をして職場へ向かう

群青ははげしき色と知りてのちはじめての夏が近づいてゐる

金田光世『遠浅の空』


12月21日、仕事で知り合った友人とラグビー観戦へ。ずっと一緒に観に行きましょうって言っていたので、念願叶ってやっと。大学選手権準々決勝、慶應vs帝京。近所のコンビニで缶ビールとつまみを買い込んで、日向の秩父宮ラグビー場の東スタンドへ。
試合は帝京の勝利。基本のプレー、そして体の使い方が異様に上手い。どの選手も体は張っているが、無理をすることがない。ただパスを回しているだけで大きくゲインできる。この強さは一言では表現できないし、どう培われているのか分からない。

試合の後は代々木駅までぶらぶらと歩く。焼きとんのお店に入り、小さなテーブルでレモンサワーを飲みまくる。そして満席の2階をたった一人で回すお兄さん。疾走感すらあった。

2軒目はもんじゃ焼き。友人とは仕事やプライベートのことなどたくさん話して19時前くらいには解散。健康的でいい。


12月22日、妻と互いのクリスマスプレゼントでも見に行こうと出かける。当初、妻はローファー、僕はスニーカーの予定でいくつか靴屋を見て回ったが、ズギュンとくるものがなく。ご飯でも食べますかねぇ、なんて言いながら歩いていると、どんぐり共和国を発見。一気にテンションが上がって、靴よりも熱心に見てしまった。結局、クリマスプレゼントはここで買おうということになり、妻はジジのタオルハンカチ、僕は耳をすませばコラボのRollbahnのリングノート。最高。

家に帰ったらクリスマスパーティー。サラミやオリーブ、サンドイッチでオードブルを作り、バターコーン、そして買ってきた流氷ドラフトは半分凍るくらいに冷凍庫で冷やしてマジの流氷みたいにして飲んだ。メリークリスマス。


12月23日、「ねむらない樹」をゲット。笹井宏之賞発表号。


12月24日、転職先探し。ここはどうだろうか、という自転車店を見に遠方まで。小さいけれどいいお店。入店するとすぐに声をかけてくれて、何を探しているか、どんな用途か、など購入をサポートしようとする姿勢が良い。口調や態度、表情も柔らかい。自分が働いたらと想像した時、うん、いいかもしれない、とも思った。

それで嬉しくなったからというわけではないけど、地元のいつもの担々麺屋Sでメガハイボールと角煮、正油ラーメンを食べて帰る。こちらは先ほどの自転車店とは打って変わって、入店するなり、僕の顔を見た大将が笑いながらため息。

大将「言いたいこと分かる?笑」
僕 「え? 何ですか?」
大将「クリスマス・イブだよ」
僕 「あぁ、そうですね。メリークリスマスです」
大将「一人でラーメン屋に来て、何やってんのよ。笑」

妻とは日曜日にもうクリスマスやったし、平日は割とそれぞれで過ごすので特にクリスマスだということを意識していなかった。いいじゃないか、クリスマスにラーメン食べに来たって。あなたのラーメン美味しいんだよ。


12月25日、なぜか実家に行くことに。実家でチキンをほぐしたサラダとチーズフォンデュ。割と手間なくできるので良い。メリークリスマス。


12月26日、お店の棚卸し。


12月27日、仕事納め。自分は年末のバタバタ感もなく、すんなり終了。なんともあっけない感じだったけど、それでいい。定時即退勤、本屋に寄り、中村達さんの『私が諸島である カリブ海思想入門』を買い、妻といつもの飲み屋Tで合流。夫婦の忘年会。今年もお疲れ様でした。


12月28日、仕事はなくても5時起きは変えない。午後にもう缶ビールを開けて、「ねむらない樹」をゆっくり読み返していたら、久しぶりの友人と会っていた妻から連絡。一緒に飲もう、と。「え〜、邪魔じゃないの〜?」とか言いながらもう着替えはじめてる、おれ。
久々に会ったら全然変わってなくて、むしろ何かが加速してる感じがして良かった。自分が自分のまま生きていても大丈夫な環境を作ることって大事だし、なかなかできることじゃない。


12月29日、徹底的に風呂掃除。


12月30日、朝、5時半に起きて6時から妻と散歩。僕が普段の出勤の時に見る夜明けの空を見せたかったのでこの時間に起きてもらった。
家に帰って、徹底的にレンジフード掃除。


12月31日、お昼過ぎに近所を散歩。公園のヒマラヤザクラが咲いていて、メジロがたくさん集まっていた。駅の近くのスーパーで食材を買い込み、帰り道のコンビニで缶ビールとファミチキ。公園のベンチに座って休憩する。大晦日だというのに陽射しがあって暖かい。
夜はたくさんつまみを用意して、飲みながら、紅白と孤独のグルメとを行き来しながら過ごす。7時半くらいにお蕎麦を茹でて、野菜をたっぷりと入れたあったかいつゆで年越しそばを。
お腹いっぱいで早々に布団に寝転がっていたが、ジルべスターコンサート『アイーダ』の凱旋行進曲の最後の最後、年明けのカウントダウンが始まったあたりで起きる。バーン、ハッピーニューイヤー!コンサート大成功!の数秒後に寝落ちした。


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