noteの頃から引き続き、ブログでも掲載歌を記録していきます。
まず君が髪おさえたり地下鉄は風に引かれて走る乗り物
なんとなく持ち主に似てきたような君の洗濯物を干したり
キッチンという名の夜の川縁で放流せらるる焼きそばの稚魚
浮いているつもりであごを上げている山手線は流れるプール
坂道を流るる光を遡上する僕にも古い鱗の記憶
卓上のカレンダーもうめくられて星印まで一緒に待てり「塔」(2024.3)
今回で若葉集が最後となり、来月からは作品2欄へ移ります。
巻末の若葉集を終えての卒欄エッセイも寄せております。
0 件のコメント:
コメントを投稿