2024年3月17日日曜日

【日記4】ランニングシューズ〜互いの窓に降りしきる

3.10 SUN(13℃/0℃) 未来へ投函


朝から月詠の清書を。
6月号分なので、3ヶ月先の未来へ投函。
ラグビーやるかも、なんて思って靴箱にしまい込んでいたランニングシューズを洗った。

午後からは江古田の百年の二度寝さんへ。
昨年、歌集『自転車修理屋』と『夏ですよ』を置いてもらっていた。
自主制作の歌集を書店に置いてくれるというのはとてもありがたいことで、そのお礼と挨拶、そして次の歌集もお願いしますと伝えることができてよかった。


3.11 MON(13℃/1℃) 「春の嵐」の思い出


職場で流れているラジオから、QUEENの「Teo Torriatte」が流れてきた。
そして昼には曽我部恵一の「春の嵐」が。
「春の嵐」は、2011年に散々聴いた。東日本大震災の直後だったから、悲しくて、心細くて、寂しくて、すがるようにずっと聴いていた。
地震も辛かったし、私生活もきつかった。唯一の希望だった小説も、そんなものを書いているどころではなくて、本当に、どうしよう、と毎日思い悩んで、ずっと、ひたすら、外を歩いていた気がする。
あの頃の生活の辛さ今はないけど、思い出しては、頑張ろうと思える。こうして短歌にたどり着けたことに感謝している。

岡本幸緒さんの歌集『ちいさな襟』を読んだ。
日常の何気ないことでも、つぶさに見つめれば、愛しくて、尊くて、そして切実なものであったとわかる。自分が通り過ぎてしまっていた幾つもの瞬間が、ここに書き残してくれてあったように感じた。


3.12 TUE(10℃/6℃) 『恋愛寫眞』激ハマり時期


久々に音楽を聴きながら出社することにする。最近は本を読んだり考え事をしたりしながら通勤していたので、音楽は聴いていなかった。
初っ端からJackson Browneの「Running on Empty」が流れてきて、思わず走り出しそうになった。映画『フォレスト・ガンプ』で、トム・ハンクス演じるフォレストがアメリカ大陸を横に何往復も走っている時に流れるのだ。

午後からはあいにくの雨。それに合わせたかのように、ラジオからは山下達郎の「2000トンの雨」が流れてきた。この曲は、松田龍平と広末涼子の映画『恋愛寫眞』のテーマ曲だ。
この映画と一緒に世に出た市川拓司の小説『恋愛寫眞』が、のちに映画化されて『ただ、君を愛してる』となった。
僕は最初に『恋愛寫眞』の映画を観た。家の近所にできたTSUATAYAに入り浸っていた頃だから、おそらく高校生の時だったと思う。忘れられない映画で、のちにスペシャルエディションのDVDを買っていまだに大切に持っている。映画の次に小説の方を読み、これもまたハマりにハマって、市川拓司ばかりずっと読んでいた。一人で『恋愛寫眞』に熱狂し、ドラマ版の『六番目の小夜子』で憧れて盛り上がったカメラ熱が再燃して、もうメラメラと燃えて重くて古いフィルムカメラを持って外を歩き回っていた。懐かしい。

帰り、このくらいの雨なら大丈夫だろうと油断して歩いて帰ったら、びしょ濡れになってしまった。スニーカーに新聞紙を突っ込み、ズボンを洗った。


3.13 WED(13℃/7℃) 友達


短歌のノートが昨日の雨でやられていた。新聞紙を突っ込んでおいたスニーカーも乾いていなかった。
靴は偶然洗っていたランニングシューズで出かけ、ノートは手に持って風に当てながら歩いた。

夜、友達から「うこうそくでおわってますわ」というショートメールが来た。
一瞬何のことかわからなかったが、すぐに脳梗塞のことだと思って電話をかけた。
案外に元気な声が聞こえて安心する。土日のどちらかにお見舞いに行くことを約束して電話を切った。


3.14 THU(15℃/2℃) 四つ打ち踏切


妻と一緒に歩いていたら、踏切の音を聞いて「四つ打ち」と言った。
ハウスを愛し、かつてはCDJのセットも一人暮らしの部屋に置いていたほどの人だ。らしい発言で感心した。
家に帰ると「塔」が届いていた。若葉集卒業。来月からは作品2へ。


3.15 FRI(17℃/6℃) 歌集を練り練り


長い1日だった、何がどうというわけではないけど。
2023年に作った1年分の歌をプリントアウトして、歌集の構成を考えながら歩く。歌のひとつひとつを読みながら、たまに手直しして、歩く。


3.16 SAT(22℃/9℃) マックが食べたいって


夕方に友達のお見舞いに。病院へ誰かのお見舞いに行くのは、父親が入院して以来かもしれない。自分も3歳で心臓の手術をした時以来、ありがたいことに入院はしていない。
自分で救急車を呼んだ当日のことや、家族が介護施設にいる母親しかいないので友人を頼っていることなどを話した。元々は僕がカフェバーで働いている時にふらっと寄ってくれたお客さん。車やバイク、自転車が好きで、20歳くらい歳が離れているのに、親しくよく話してくれたし会いに来てくれた。でも、もうバイクも自転車も乗れないかもしれないなんて言う。右半身が思うように動かせないらしい。
今は食事を制限されているそうで、それがなくなったら、マックが食べたいと言っていた。
一緒に食べよう。

次の歌集のタイトルを決めた。
『互いの窓に降りしきる』だ。


今週のアルバム



洗ったら綺麗な色に戻った


百年の二度寝さんで自由律俳句の本を


仕事帰りに妻と待ち合わせて飲みながら歩く


土砂降りの日の目黒川はラフティングのスポットですか?
と言うくらいの激しさだった


仕事で通った


1月に工事業者の不手際で火事を起こされて休んでいたお店が復活!!


ビールうまい、それしか言えない

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