文学フリマ東京38がいよいよ明日に迫りました。今回は史上最も準備をしていないような気がする。これはまだなんにも準備をしてないのではなくて、準備することが少ないということ。今回はフリーペーパーもないし、共同出店者もいないので、あまり考えることもなくて困ってるくらいだ。こんな感じだったっけ? と。だからなのか、文フリについて色々書いてみようと午前中にこのブログを開いたのに、ほとんど進まずに夕方になってしまった。
ということでただの日記にしよう。
5月11日の夜、小津夜景さんの『ロゴスと巻貝』刊行記念トークイベント「小津夜景×下西風澄 『ロゴスと巻貝』をめぐる風景」を三軒茶屋の書店twililightさんへ観に行った。『ロゴスと巻貝』を片手に二人の話を聴くのは、とても心地よい体験だった。メモを取っている人がいたり、対話にうなずきながら耳を傾けている人がいたり、外の道をバイクが音を立てて通り過ぎて行ったり。夜の似合うイベントだと思った。
昔、どういう企画だったのか今もわからないままなのだけど、ビルの屋上にある温室で月を見るというイベントに行ったことがある。当時、23歳くらいだったから、もう10年以上も前になるのか。渋谷からとんでもなく長い距離を歩いて、3階建てくらいの小さなビルにたどり着き、屋上へ上がり、すでに知らない人たちが思い思いに月を見上げている中へ入っていった。急に思い出したので脈絡もなくそんな話を書いてしまったけれど、あの夜はあの後、自分をどういう自分にしたのだろうか。自分はあの夜をどう自分の中にしまい、あるいは放し、それがなんのきっかけになったのか。
経験というのは、忘れている間もなんとなく自分にまとわりついているもののような気がする。むしろ忘れている時の方が強く作用しているものかもしれないなんて思ったりもする。思い出すと、それは経験でしかないが、忘れると、経験以外の何かに形を変える気がする。
5月12日の夜、今度は下北沢の本屋B&Bで「小津夜景×山本貴光 本という地図、読むことと書くこと」へ。2日も連続でいい夜を過ごしてしまった。
こんな風に、僕はたまに人の話を聴きに出かけることがある。そのほとんどが、本を書いた人で、読んでいるうちに、あぁ、この人の話を聴いてみたいなと思って、それを覚えていて出かけていく。僕は本だけど、それが音楽だったり、漫才だったり、写真だったりする人もいるんだろうな。
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