6月23日、久しぶりに図書館に行った。大きめの図書館だったので、雑誌コーナーで「すばる」を最新号から順番にさかのぼって、詩歌にまつわる連載を読んでいった。なんで最初から読まなかったのかというと、そうするとなんだかちゃんと最後まで読み通さないといけない気がしたから。中断してまたいつか読もうと思ったり、機会が訪れないならそのままにして置いたり、そういう自由さみたいなものと一緒に読みたい連載だと思った。本当はその連載を楽しみにして、仕事帰りに本屋に駆け込んで、その足で飲み屋によって一杯目と一緒に読み終わり、ふう、と一息つけたら最高だけれどそれはちょっと大人すぎるかなと思って。
その連載の中で紹介されていたのと、たまたま手に取った歌集の中に見つけた歌を二首ご紹介。よき椅子に黒き猫さへ来てなげく初夏晩春の濃きココアかな/北原白秋
くれなゐの夕焼けの底に沈殿す百年前の冷めたるココア/花山多佳子
北原白秋の歌は『桐の花』、花山多佳子の歌は『鳥影』所収です。どちらも北原白秋が黒、花山多佳子が夕焼け、それぞれ色が歌のイメージを作っていて、ココアの味わいというよりはそれが持つ雰囲気によって豊かに包まれていて好きです。「百年前のココアって、もしかして初夏晩秋のココア?」なんて思ったりもしました。全然違ったらすみませんだけど、こんな夢想もできるのでたまには散策的に本を読むのも良いなと思いました。
6月27日、常盤みどり さんと みさきゆう さんによる短歌の感想を伝える企画「うたふるよる」で、これまでに作った3冊の歌集をご紹介いただきました。情熱を持って正面から感想をお伝えいただきました。本当に嬉しい。Xのスペースでの録音が残っておりますので、「うたふるよる 第十四夜」からお聴きください。
6月30日、歌会でした。テーマは6月らしく「水」で詠み込み不要の一首。選は行わず、一首鑑賞に重きを置き、8名で進めました。レジュメは水を扱った先行の名歌、水がタイトルに入った歌集を集め、詠草との比較や読みのガイドに。ちょうどタイミングよく発表されていた「水」をテーマにした短歌アンソロジー「みずつき」の鑑賞も行いました。
ちなみに僕は水からの連想で皿洗いの歌を出した。大学に入って初めて一生懸命、そしてその後卒業してもしばらく続けることになるココイチでのバイトで、深夜にしこたま皿洗いをしたおかげで皿を洗うのが好きになったので、皿洗いへの愛を詠んだ。いずれどこかで発表できたらと思います。
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