2025年1月18日土曜日

【月詠】「塔」2025年1月号

「塔」の1月号が届きました。表紙は春が萌したように桃色と新芽のような緑で彩られています。
今号では梶原さい子さんの選歌欄に掲載いただいております。

電車から月曜の道眺めてる二日前まで徳島にいた

床に地図広げるように本を読むまるもしかくも大人も子どもも

遠い地の自転車屋にもいるだろう同じ試験を受けた整備士

言葉たち二人をただ対岸にして行き交うばかり橋も架けない

風の中望遠鏡は待っていた百円で目を覚ます百秒

プルタブは開ける音こそ最大の発明だねと秋の入り口

「クリスマスかあ」ハモればやっと十月の会議室B背もたれゆるむ

東京に叩き込まれてきた空の切り取り方を手放してゆく

「塔」2025.1月号

今号では9月に行われた70周年記念全国大会の報告記事が載っています。町田康さんの講演が文字起こしされていて、読むのが楽しみです。のろのろと列島を蹂躙しながら進んだ台風10号のせいで参加できなかったので、こうして読めるのはとてもありがたい。
今年の全国大会は5月に横浜。今からとても楽しみです。

0 件のコメント:

コメントを投稿