6月11日、大滝和子『「銀河を産んだように」などⅠⅡⅢ歌集』を読み終えた。神宮球場での六大学野球観戦吟行に参加できなかった歌友が、吟行前に「白球の叙事詩(エピック)」を教えてくれたのがきっかけで読み始めた。吟行前に読むと引っ張られそうだったので、終わってから読んだのだけど、そのあとに吟行をもとに作り始めた結社誌の月詠で見事に引っ張られ、頭から追い出すのに苦労した。
好きな歌を二首。
青空の胎内にあるこの街の図書館のそば自転車でゆく
地球に軟禁される生物ゆるゆると髪とかいうもの洗いおわんぬ
大滝和子『「銀河を産んだように」などⅠⅡⅢ歌集』
街が〈青空の胎内にある〉なんて思ったこともなかった。自転車で図書館のそばをゆくというごく普通の行為が宇宙の中にしっかりとある感じ。二首目、こちらも包まれている。天体や宇宙がまったく遠いものではなく、そもそも自分を包み、自分を含んでいるものである、そんな感覚。
6月14日、仕事のあとに家とは反対方面の電車に乗って歌会へ。会場は荻窪の「鱗kokera」さん。金曜、夜8時からのスタートに8名集まる。カレーとお酒を楽しみながら、23時近くまで盛り上がった。地元に着いてから、馴染みのお店にでも寄って帰ろうかと思ったけれど、そう言えば「塔」が届いているかもしれないとまっすぐ帰る。いや、コンビニで冷やし担々麺買いました、はい、すみません。
「塔」はやっぱり届いていて、今回は第14回 塔短歌会賞・塔新人賞の発表号だった。僕は出してないけれど、受賞作や選考座談会を読むのが楽しみ。
今、笹井宏之賞の50首連作に取り組んでいます。日々、くたくたになるまで歩きながら、自分に向き合っています。あと、自分が住む東京という街にも。これはきっと、島根の「書架 青と緑」さんで行われた俳人・鈴木総史さんの第一句集『氷湖いま』刊行記念トークイベントの影響。見逃し配信で観てからずっと考えている。東京ってなんだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿