今号では永田和宏さんの選歌欄に載せていただいております。
場外に溢れた日陰 ちぎられた入場券と千の日向へ
球場と自分の影を比べたいときの雲には泳法がある
穏やかな声が試合を見つめてる三人守る二つの日傘
白球と音がわずかにずれるから花火や父を思い出してる
よそ見した隙に振られたバットからその日一番の海が広がる
客席に飛び込むファールボールとか君からしたら僕はそんなで「塔」2024.9月号
4首目の歌を、主宰の吉川宏志さんに取っていただき、百葉集への掲載と評をいただきました。
今回は珍しく吟行で作った一連です。5月に歌会の仲間たちと神宮球場に行き、外野スタンドで直射日光に焼かれて野球を観ながら、野球以外のいろんなことを思い出したり、感じたり、考えたりしたのでした。
ちなみに、金曜日の夜にいきなり角川短歌賞の発表がありましたね。
また頑張ります!
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