2024年9月14日土曜日

【月詠】「塔」2024年9月号

僕が所属している結社の結社誌「塔」9月号が届きました。
今号では永田和宏さんの選歌欄に載せていただいております。


場外に溢れた日陰 ちぎられた入場券と千の日向へ

球場と自分の影を比べたいときの雲には泳法がある

穏やかな声が試合を見つめてる三人守る二つの日傘

白球と音がわずかにずれるから花火や父を思い出してる

よそ見した隙に振られたバットからその日一番の海が広がる

客席に飛び込むファールボールとか君からしたら僕はそんなで

「塔」2024.9月号


4首目の歌を、主宰の吉川宏志さんに取っていただき、百葉集への掲載と評をいただきました。
今回は珍しく吟行で作った一連です。5月に歌会の仲間たちと神宮球場に行き、外野スタンドで直射日光に焼かれて野球を観ながら、野球以外のいろんなことを思い出したり、感じたり、考えたりしたのでした。

ちなみに、金曜日の夜にいきなり角川短歌賞の発表がありましたね。
また頑張ります!

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