4.7 SUN 何が物語を求めるのか
田畑書店から出ている『小川洋子のつくり方』を読んでいる。
先にYouTubeで見ていた関西大学での公演も文字起こしされていてとても良い。
ニューヨークタイムズに寄せた文章や海外でのトークイベント、インタビューなどがたくさん収録されている。
小川さんが小説について繰り返しているのは、〈原因や理由がわからないからこそ、物語が必要なんじゃないか〉(『小川洋子のつくり方』)ということ。
物語は、どうにもできない辛さや苦しみを乗り越える時に、救いを求めて作り出されるものなんだろう。
小説を書いている人、それはプロもアマも問わず「なぜか分からないけれど書かなければしょうがない」という人は特に、そんな風に物語を求めているから小説を書くのかもしれない。
4.8 MON 12年前、群像新人賞
気まぐれにFacebookを開いたら、12年前の今日、「群像新人賞は今回もダメだった」と投稿していた。余計な機能だぜ、まったく。
当時、僕は自分がどうして小説を書いているか分からなかった。書かなくてはいけない物語があると思ってはいたけれど、その理由は最後まで分からないままだった。
今、こうして小説を書かないでいられることが、書くべき物語を書き終えたからだとは思わない。書き終えていないけれど、書き進めていく中で、そのうちにいくつかの小説を書きおわり、次へ次へと歩いていたことが、ただその行為だけが、僕に必要だったのかもしれない。
その点、短歌は全然違うような気がする。書かなくてはいけないというよりも、言葉にしたいことがある、という感じ。言葉にしておきたいことがある、という気持ちだ。
4.9 TUE 看板の貼り替え
仕事で大規模な看板施工に立ち会い。
21時半まで、職人さんが古い看板を剥がして、工夫を凝らして難しい土台に基礎を作って新しく貼り替えるところを眺めていた。
4.10 WED 歩き方のクセが強いんじゃ
とにかく会社帰りにめちゃくちゃ歩いている。
2時間歩くのはザラだ。2時間は短い方。
知らない道を歩くときは、まずは大きい通りを歩いて、道に沿って歩いていく。それから少しずつ、ここを曲がったら早いかな、ここを通り抜けたらどこに出るかな、と少しずつ逸れたりずらしたりして、元の道を手掛かりにしながらも新しい道を発見していく。
最初から発見はない。
まずは大筋を掴んで、入り組んだ路地へ潜るのはそれからだ。
東西南北が分かっていても、オーソドックスな道が分かってないないと、迷った時に軌道修正できない。
とにかく探求者のように道を歩く。
楽しむのではなく、本能を呼び覚ますように、いつもの自分がぼろぼろと剥がれ落ちて、奥の奥の方の自分に手が届くように。
そんな風に歩いているから、ランナー膝になって足を引きずる羽目になったのだ。めちゃくちゃ痛い。右膝。痛い〜。
4.11 THU 足が、足が〜!
足が痛すぎて、シェアサイクルで帰った。
4.12 FRI 久々に飲み屋へ
足は痛かったけれど、夕方にはなんとか痛みが引いたので、途中だけ電車に乗って、最初と終わりの道のりだけ歩く。
妻と待ち合わせていつもの飲み屋「T」へ。久々に行った気がするが、多分そうでもないのだろう。飲み屋に行く頻度が半端ないだけだ。
4.13 SAT 月詠の日
朝から月詠を進める。
出す歌を選んで、あーでもないこーでもないと考えて清書。
封筒に入れたけど、出すのを忘れた。
近所のBOOKOFFに寄っていろんな本を見る。
スーパーまでぶらぶら歩いて覗いてみると、鰹のたたきが安かったので買って帰った。
3月に終わってしまったフリーレンを1話から流しつつ、晩酌。
連作を練り始めた。
今週のアルバム
朝の道。駅を出てすぐに上着を脱ぐくらい暑かった。
素晴らしい晩ご飯を作るには、まずハイボールが必要。
お茶漬けに入ってる、広重トレカ
鰹のたたき食べながら観るフリーレンも最高だった
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